今回が初めてとなる「全商品取引員Web調査」は8/13〜15日にかけて行った。
相場は休まないものの、世間一般はお盆休みである。つまり、相場表やチャートといった以外の、直接取引きと関係ない部分はおそらく更新されないであろうという考えからである。
実際の調査は1人で行った。主観的になることは拒めないものの、全取引員のWeb情報を1人で見ることで、傾向がより一層つかめると判断したためである。
さて、全体を見ての感想であるが、理想的と思われるサイトを構築している取引員から、正直何のためのWebサイトなのか?といった疑問を感じさせるものまで様々であった。
取引員のサイトは以下のように分類できるであろう。
1.会社紹介+取引データ+新規顧客へのアピール
2.会社紹介+取引データ
3.会社紹介
4.意図なし
また、このことから取引員がどういった対象に向けて情報発信しているのかというのも以下のように分類できる。
1.既存顧客+新規顧客+世間一般(上記1のパターン)
2.既存顧客+世間一般(上記2のパターン)
3.意図なし(上記3,または4のパターン)
取引員によっては朝・昼・夕と情報を更新しているところもあり、そういったサイトはやはり情報が充実している傾向がある。つまり、インターネットによる情報発信の二極化が見られるのである。
もちろん、対面取引を重視し、電話等でのフォローをWeb以上に行っている取引員もあるであろうことは予測できる。しかし、残念ながらWebからその熱意を察することができる取引員は非常に限られたものであった。
確かに企業にとってインターネットでの情報発信など、Web上での販売をしていない限り、基本的には一銭の得にもならないものである。しかし、自社の取組みを世界中に、しかも自由に発信できる絶好の舞台でもある。(もちろん虚位の情報があっては困るが・・・)
例えば、対面取引、Web取引にかかわらず、これから取引をはじめようと思う人が情報が充実し、しっかりしたサイトの取引員と会社概要も社名と住所ほどしか載っていない取引員とを比べた場合にどちらの取引員を選択するだろうか?答えは明白ではないだろうか?
つまり、企業サイトというものは立派な営業ツールなのである。
最後に気になった事項を取り上げてみたい
1.リンク切れが多い。特に東京工業品取引所のURL変更に伴うものが多かった。
2.情報が分散しているサイトが多く見られた。(欲しい情報になかなかたどり着けない。)
3.Javaスクリプトを多用しているサイトが見られた。(セキュリティ、PCへの負担といった面で個人的にお勧めできない)
次回は年末の調査を予定している。
調査環境
OS:Windows2000 Professional SP4
CPU:Intel Celeron 2.0Ghz
搭載メモリ:768MB
モニタサイズ:1024×768
使用ブラウザ:Internet Explorer 6.0
インターネット環境:FTTH(光ファイバ接続:転送速度下り100MB、実測値74.2MB)
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