ここからはFX取引を利用した資産運用を考えている川瀬さん(仮名:52歳)の例を参考に、FX取引企業の選択から、実際の取引の流れまでを見てみましょう。
川瀬さん(仮名:52歳)は都内の三流企業に勤務するサラリーマンです。現在の年収は600万円。子供も去年大学を卒業し独り立ちしてくれました。川瀬さんの蓄えは(今はどんな社名になったのかもわからない塩漬けの)株式100万円相当と、銀行預金500万円です。マンションのローンのめどもたち、これからは将来に備えて資産運用をはじめてみようと思います。
川瀬さんはその資産運用の選択肢に国債や投資信託に加えFX取引も考えています。FX取引は効率が良いと昨日部長がトイレで話しているのを偶然聞いたのです。
FX取引に興味を持った川瀬さんはさっそく家に帰りインターネットでFX取引について調べてみました。するとどうでしょう、様々な企業がFX取引を実施しています。どれも同じようで、違うようで、いったいどれにして良いかさっぱりわかりません。よく言えば百家騒乱、普通に言えば有象無象の状態です。もう少し詳しく調べてみると、悪い情報も入ってきました。なんと顧客の資産を預かったまま倒産してしまう企業があるとのこと・・・。
FX取引を始めようとする場合にまず直面するのが「どこと取引を行うか」という問題です。FX取引に限った話ではありませんが、資産運用に際してはどの会社と取引(契約)するかが最初にして最も重要なポイントになります。
法律の改正によりFX取引は様々な企業に門戸が開かれました。その数は数百社とも言われています。ただし、商品取引のような法規制がなかったため、財政的に不安定な会社も数多くあり、挙句の果てにそういった財政的に不安定な会社は、顧客から預かった資産を使い込み倒産してしまうといった事態が発生しました。
川瀬さんは少々怖気づきながらも調べ続けてみると、FX取引とは証拠金取引であるということがわかりました。外貨預金とは違い、取引する金額の1/10-1/100の証拠金で取引を行うため資産効率がよいのだそうです。川瀬さんはとりあえず、万が一のときにもそれほど影響が出ないと思われる金額の100万円をFX取引にあてることにしました。
FX取引は証拠金取引です。当然元本の保証はありません。短期間で投資した金額の数倍の利益をあげることもあれば、投資金額がすべてなくなってしまうこともあります。ですので、あくまで資産運用の一手段として、万が一のときにも影響が少ない余剰資金で行うことをお勧めします。
FX取引については全く知識のなかった川瀬さんでしたが、幸い「TRADER-Japan」というサイトがFX取引の基礎から実際の取引方法まで詳しく解説してくれていたので、取引業者選択のメール相談なども利用しながら、とあるFX取引業者を選択しました。
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