さて、前回は「長い目で相場を見ましょう」ということを書きましたが、ご存知のように為替レートは24時間休むことなく変動しています。「相場が動いている限りオレも休まん！」という人は、もちろん「デイトレード」のような、超短期的なスパンでの取引ももちろん可能です。レートがリアルタイムで更新される場合は、相場状況を見ながらの取引ももちろん可能です。これであなたも立派な為替ディーラーです。
ちなみにどのくらいのスピードでレートが変動しているかご存知ですか？
左端から右端までの時間は1時間です。ある日の1時間のUSD/JPYのレートの変動を見てみると、1ドル117.72円でスタートし、27分後に1ドル118.21円まで円安となりました。そして1時間後のレートは1ドル118.05円です。
すでにご存知の通り、FX取引は1万ドル単位ですから、もし最安値と最高値を捕まえられれば、たった10分間で4,900円の利益を得るチャンスがあったことになります。時給に換算すると29,400円です。
デイトレードといえば株取引での取引が有名ですが、多くの株のデイトレーダーは翌日にポジションを持ち越しません。難しいですね・・・。簡単に言えば「その日に買った株は全部その日に売る」ということをしてるのです。信用取引であればその反対の「その日に売ったも株は全部その日に買う」ということもあると思います。つまり、午後の3時に相場が終わった時には手元に株が残っていない状態です。残るのは純粋な利益もしくは損失だけです。
株ならこれで終わりですが、同じことをFXで行った場合はどうでしょうか？実は同じです。「なんじゃそりゃ？」という感じですが、ちょっとだけ続きがあります。FX取引の大きな魅力は「レートの変動」と「スワップポイントの授受」の二本立てでした。デイトレでポジションがゼロの場合はもちろんですが、スワップポイントの授受は行われません。これを裏返して言うのであれば、「どんなに大量の売り買いをしたとしても、ポジションを保有したまま日をまたがない限りスワップポイントの授受は行われない」ということであり「ポジションを保有して日をまたいだ場合のみスワップポイントの授受が行われる」ということです。
そして忘れていけないのは手数料です。何度も売り買いを行う場合には当然ですがその都度手数料がかかります。会社によっては「デイトレ手数料無料」「片道無料」などを行っている場合がありますので、ご自身の投資スタイルに合ったFX取引企業を選んでください。
さぁ、今回まででFX取引の基本的な説明は終わりです。次回からはより実践的な内容でお届けしていきます。不安な方は新しいシリーズが始まる前にもう一度今までのものを読み返して、復習してみるのもいいかもしれませんよ!?
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