ちょっと計算してみましょう。スワップポイントは以下のような場合です。
スワップポイント一覧
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ペア |
買い |
売り |
USD/JPY |
130 |
-135 |
EUR/JPY |
200 |
-215 |
AUD/JPY |
275 |
-285 |
GBP/JPY |
430 |
-445 |
NZD/USD |
210 |
-225 |
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わかりやすくするために為替の変動がなく、かつスワップポイントに変化がなかったとします。スワップ金利を見ると、買いポジションを保有していた場合、1万通貨につき130円のスワップを受け取ることができます。
証拠金15万円で3万通貨の買いポジションを建てたとすると、ポジションを保有し続ける限りスワップポイントは受け取り続けられますので、30日間そのポジションを保有し続けると130×30で3,900円のスワップポイントを受け取ることができます。
これってすごいことだと思いませんか?だって・・・ |
3,900×12=46,800→150,000÷48,600=0.312 |
ということで、利息に換算すると31.2% になるのです。
「そんなうまい話があるわけない!」
正解です。上の計算では為替レートの変動を無視しています。ですので「単純に計算すると・・・」という条件がついてしまいます。(ちなみに悪徳といわれる業者はこのような計算をごり押しします。)ご存知の通り、為替レートは秒単位で変動しています。
商品概要を見ると、維持証拠金は1万通貨につき2万円です。ですので、この場合は15万円で3万通貨の取引をしていますので、為替レートが3.0円以上円高になると、悲しいことにロスカットされてしまいます。3.0円の変動はよくありそうですね。そこでちょっと考えを変えてみましょう。証拠金1,000,000円で3万通貨の取引をするのです。
同じように計算してみます。
3,900×12=46,800→46,800÷1,000,000=0.0468
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ということで、利息に換算すると4.6% です。そしてロスカットされるまでには94.0円以上円高になる必要があります。これはまずなさそうですね。1ドル30円くらいになってしまう計算ですから。
スワップポイントの受け取りを中心にした取引をする場合には証拠金を多めにし、少ない通貨量で取引を行うことをお勧めします。そうすることで為替レートの変動にやきもきする必要はなくなります。そして、定期預金とまでは言いませんが、ちょっとした株取引を行ってると思えば、スワップポイントの受け取りを中心にしたFX取引は非常に優れた商品です。
定期預金の金利が1年でも0.05-0.07%という世の中ですから・・・。
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