さて川瀬さんをその気にさせたFX取引の特徴を詳しく見ていきましょう。言葉を変えるならば、FX取引の魅力であり、活用法といえるかもしれません。
川瀬さんはスワップを理解することでFX取引を行ってみようと思いました。FX取引の活用法として、はじめにスワップポイントを中心にした取引を考えることができます。
その7やその8で書いたように、スワップポイントは売り買いのポジションに応じ支払ったり、受け取ったりするものです。そしてスワップポイントの受け取りや支払いは、そのポジションを持ち続ける限り続きます。決済するまでです。ということは、買いポジションを持っている場合、スワップポイントを受け取り続けることはできるでしょうか?
答えはYESです。ただし維持証拠金を上回っている限りという条件がつきます。
では、今回初登場した『維持証拠金』とは何者でしょうか?
例えば商品概要に「初回証拠金5万円で1万通貨の取引」を行うことができます。この5万円はその1やその2にあるように、取引をするにあたっての担保です。そしてレートの変動があり、損益が発生した場合には、この担保に損益分がその都度加減されることになります。そして『維持証拠金』という部分には『2万円』という表現があります。

『維持証拠金』とは成立した取引の有効期間と考えてください。つまり『維持証拠金が2万円』の場合には、その証拠金が2万円になるまで有効ということです。初回証拠金が5万円の場合はマイナス3万円になるまで有効です。『維持証拠金』の金額は会社により「証拠金の50%」だったり「証拠金の30%」だったり、さまざまです。(もちろん多い分にはいくらでも構いません)
つまりいったん買いのポジションを取ったならば、何もしなくても必要維持証拠金が2万円を下回るまでスワップポイントを受け取り続けることができるのです。
「ふーん」で終わっちゃだめです。このスワップポイントの受け取りこそがFX取引の一番の魅力なのですから。具体的に見ていきましょう。
2万円を切っちゃったらどうなるの?
証拠金が維持証拠金を下回った場合には、取引は自動的に決済されます。これをロスカットといいます。逆に言えばこれ以上の損はないということです。
付け加えると、悪質な業者の多くは証拠金がなくなった場合に追加の証拠金を入金するよう要求します。ですので、TRADER-Japanではロスカットを実施している企業でのFX取引をお勧めします。 |
前へ← →次へ |