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その15:プラチナとディーゼルエンジン

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 その15:プラチナとディーゼルエンジン


「白金(プラチナ)は金に比べ生産量が桁違いに少ない」ことは白金の説明ページにも書きました。今回はその用途について、もうちょっと詳しく書いてみたいと思います。

さて、このプラチナはそのイメージどおりに生産量の半数近くが宝飾品(リングやネックレスなどのアクセサリー)に消費されます。問題はその消費国です。なんと、宝飾用のプラチナの生産のうちの1/4は日本で消費されます。「給料3ヶ月分」の指輪(私は結婚した経験がないので詳しくはわかりませんが・・・)などに、世界のプラチナの1割以上が消費されているという計算になります。前回の金とは逆で、諸外国に比べ日本人はプラチナ好きであるということができます。もちろんこの動向は相場にも反映されることになります。

法律を学ぶ際に六法全書が基本書になるように、プラチナ相場においてもイギリスのジョンソン・マッセイが発行する「Johnson Matthy Platinum Report」という基本書があります。(日本語版田中貴金属からリリースされています。)全世界のプラチナに関する生産と消費の動向が詳細に書かれているレポートですが、その中で日本は「欧州」「北米」「その他と地域」と並び、単独で統計が取られているほどなのです。

ディーゼルエンジンのレース車両 (写真はBMW

宝飾用途以外では、プラチナはディーゼルエンジンを中心にした自動車の排ガス浄化装置に利用されています。数年前までプラチナ消費の1位は宝飾用で、2位が触媒用でしたが、ここ数年その順位が逆転し、その差が年々大きくなってきています。

つまり、現在ではプラチナは自動車用の触媒として最も多く使用されているのです。なんともイメージがわかないと思いますが、生産量の50%以上は「自動車部品」として使用されているのです。

日本ではディーゼル車というとトラックのイメージしかありませんが、近年のヨーロッパにおいては乗用車においてもディーゼルエンジン車が販売の中心になっており、「ガソリンエンジンが中心なのは日本と中国くらい」といわれるほどです。

その理由はヨーロッパにおける環境意識と燃料代の高さです。ちなみに日本でもガソリン価格の上昇が話題になっていますが、フランスではガソリン1リットル220円以上します。また、ヨーロッパではそのほとんどがMT車なのですが、それもこの2つが影響しています。(構造上MT車の方がAT車より燃費構造が良いのです。)

ディーゼルエンジンというと「黒煙もうもう」のイメージがありましたが、現在ではそのようなことはありません。西ヨーロッパでは新たに販売される乗用車の半数がディーゼルエンジンであるという統計があります。あのメルセデス・ベンツも先日、日本市場にディーゼルエンジンを投入したことからもわかるように、現在乗用車用ディーゼルエンジンの普及率が0.1%といわれる日本市場、そしてモータリゼーションの著しい中国市場でも同様の流れが起きるようになれば、生産量が非常に限られるプラチナの市場にも、今以上に大きな影響を与えることになりそうです。

次回は「ゴム」についてお送りします。

 

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