値段が下がっている局面でも利益を狙うことができる(売りからでも取引に参加できる)ことが商品先物取引の特徴であることは前回書きましたが、いまさらながら基本的なことですが、初心者にとって難しいのが「取引する銘柄を何にするか?」「取引をいつ開始するか?」という問題です。
そこでまずは取引銘柄の選定をしたいのですが、その前に商品取引特有の「限月」(「げんげつ」と読みます)についてあらためてみてみましょう。
現在日本の商品先物市場には約20種類の商品が上場されています。そして各商品にはこの「限月」が6つ定められています。ガソリンであれば1ヶ月ごとに6ヶ月先まで、金であれば2ヶ月ごとに1年先までです。株取引の場合は投資する銘柄を選んでそれでおしまいですが、商品取引の場合は銘柄+限月を選ばなくてはなりません。逆の見方をすれば、例えば同じガソリンでも5月限と6月限はまったく別の商品ですので、実際には×6だけ上場商品があるといえるのです。(新聞をよーく見てください。同じ商品でも限月によって値段や出来高が違いますよね。)
もちろんこの違いは「商品先物取引は将来の価格を決める取引である」という基本に立ち返って、「その将来がいつか?」という違いです。
またもう少し違った見方をすると、株の(現物)取引の世界では売買が成立した場合に4営業日以内に実際の株券を投資家のところに届けなければなりません。株取引の世界の「4営業日」にあたるものが限月です。「2007年6月限」であれば2007年6月までに実際の商品を用意しなければならないということです。ちょっと難しい言葉を使うのであれば「商品の決済期限」です。
が、
しかし初心者の方、というより一般投資家の方は気にする必要はほとんどありません。実際に商品の受け渡しをする(ガソリンなら50,000リットル、金であれば1kgの延べ棒を用意する、もしくは受け取る)つもりであれば話は別ですが、ほとんどの場合は「売りなら買い」「買いなら売り」の反対売買を行って取引から離脱しますよね。ここで大事なことは「株のように塩漬けにすることができない」ということです。
やっとここから、銘柄選定と取引開始のアドバイスですが、長くなったのでその話はまた次回に。
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