お侍さんだとイメージしづらいかもしれませんので、いくつかの例で見てみましょう。
その1 もしも職業が農業だったら・・・
あなたは一念発起し脱サラし北海道で農業を始めました。農業ですからサラリーマン時代のように毎月決まった給料はありません。でも夢はあります。自分で作った作物を大勢の人においしく食べてもらうことです。畑もトラクターもローンで買いました。支払いは、畑で作った野菜なりを市場で売ってまかなうつもりです。
待ちに待った収穫の季節がやってきました。新米農家のあなたは市場に自分の畑で栽培したものを売りに行きました。その年は天気もよく、豊作だったので、大満足です。しかし市場に行ってみてあなたは驚きます。その年はどの作物も豊作だったため、価格が暴落しタダ同然になっていました。お先真っ暗です。
その2 もしも職業が商社マンだったら・・・
商社マンの場合はどうでしょう?あなたは石油部所属のサラリーマンです。業務は中東からの石油の買い付け。超エリートです。あなたは1リットル50円で買い付けも終了し、日本へ輸送するタンカーの手配も終了しました。そしてタンカーは無事日本へ向け出航。あなたはビジネスクラスで悠々と帰国です。しかし中東から日本まではタンカーの場合約20日かかります。その20日の間にOPECが未曾有の大増産を発表し石油の価格は暴落し10円になりました。火を噴いて起こる部長の顔が目に浮かびます。ボーナスカットどころの話じゃありません。おそらくクビです。
大豆を扱う豆腐屋さんの場合はどうでしょう?軽油を使う運送会社の場合はどうでしょう?ゴムで作るタイヤメーカーの場合はどうでしょう?こちらは商品を供給する側ではなく、利用する側です。
先月は100円だった原料が今月は150円。来月になると300円になりそうです。採算ラインは既にオーバーしているので、作れば作るほど赤字になってしまいます。
極端な例ばかりになってしまいましたが、石油製品や貴金属、農産物といった、価格変動のリスクが大きい商品が先物市場には上場されています。このような価格変動のリスクを回避させるのが商品先物市場です。前もって価格を決めておけば、価格の変動を気にすることなく取引をすることができます。商品先物市場のこの機能を「リスクヘッジ機能」といいます。
※わかりやすさを重視したため一部に事実と異なる場合がございます。ご了承ください。
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