当然ですが(私を含め)サラリーマンの給料は現金でもらいます。ちなみに法律で決まってるんですよ。(労働基準法)ですが、もし毎月の給料がお米だったらどうでしょう?
たしかにスーパーにお米を買いに行く手間は省けますが、残念ながら今も昔も人間お米だけでは生活できません。おかずも作らなきゃいけないし、スーツも買わなければいけません。もし給料がお米だったら、そのためにそのお米を売って現金に換える必要がありますよね。
これが先物取引が生まれた要因です。
話は江戸時代にまでさかのぼります。徳川家康が江戸幕府を成立すると、日本には「お侍さん」というサラリーマンが大発生することになります。今では給料を現金でもらうことは当たり前ですが、この時代はお侍さん達のお給料はお米で支払われていました。
しかし、江戸時代の日本は貨幣経済ですので、おかずを買おうと思ったらお金が必要です。そこでお米で給料をもらっていたお侍さんはお米を売って現金を手にして、そのお金でご飯のおかずを買っていたのです。
しかし、1620年代以前の日本には先物市場が存在しませんでした。商品の値段は需要と供給で決まりますので、お米の値段は凶作の年には暴騰し、豊作の時には暴落します。とてもとても安心して暮らすことなんてできません。
そこで「今年のお米の値段を収穫の前に決めてしまおう」ということになりました。こうすれば豊作・凶作を気にすることなく、事前に決めた値段でお米売れるわけですから、ちょっとは安心して生活できます。
これが先物取引の基本になります。
もうちょっと詳しく見てみましょう。
※わかりやすさを重視したため一部に事実と異なる場合がございます。ご了承ください。
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